スキルス胃がんは胃がんのなかでもとてもやっかいなものです。スキルス
胃がんの症状は何か、スキルス胃がんになったらどうすべきでしょうか。
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スキルス胃がんは、胃がんの中で
も、悪性度の高いがんで、特別な進み方をするものです。その症状、特徴等については次のとおりです。
●スキルス胃がんの特徴
がん細胞が初めからバラバラに独立して胃壁の中に潜り込んで成長していきます。 スキルス胃がんの
発生は、他の胃がんと
同じように粘膜から発生しますが、粘膜面の変化をあまりおこさないうちに胃壁の中を広く浸潤していく特徴があります。そういう意味ではス
キルス胃がん特有の症状、初期症状は
なかなかわかりにくいことになります。
●スキルス胃がんの症状
実際の症状は胃壁全体が硬くなって初めて診断がつくのが一般的です。
しかしながら、まったく表にでてくる症状が無いわけではありません。スキルス胃
がんは、その固くなっていくという症状により胃の容量が減少するので、食欲不振や体重減少などの症状が現れることが
あります。この症状が現れたら早めに医師の診察を受けるべきでしょう。
●スキルス胃がんの出現傾
向
スキルス胃がんの割合は、胃がんの約1割を占めています。普通
の胃がんが男性に多いのに対し、ス
キルス胃がんは、30代、40代の女性に多くみられます。
女性ホルモンで大きくなると
言われており、妊娠や出産時期に重なると、がんは急激に悪化します。
スキルス胃がんは元アナウンサーの逸見さんがなったこと
は有名です。彼は早いうちに自らがス
キルス胃がんであることを公表し、がんと戦うことを表明しました。しかしスキルス胃
がんを克服することは出来ませんでした。実際、スキルス胃がんは、
特異な進み方をしながら、進行も早いため悪性度が高く、診断された時点で、すでに60%程度の人が、腹膜転移や遠隔のリンパ節転移があり、切除しても再発
率が高いとされています。
●スキルス胃がんの症状を見つけるのは、内視鏡よりX腺、それもベテランが
このがんは内視鏡検査で見つけるのが困難ですが、スキルス胃が
んの症
状を見つける重要なポイントですが、成長するにつれ胃壁が厚く硬くなるという点を、熟練した医師が内視鏡検査で発見出来る場合があります。それも内視鏡よりはX線検査の方が胃全体の形を一目で見られることから、スキルス胃がんの症状を見つけるのに適していると考えられています。実際にバリウムを飲ん
でX腺写真を見るとはっきり解る例を見ましたが、スキルス胃がんの症
状の特徴である「胃壁の堅さ」により、胃のふくらんだ形がいびつになっているのです。
内視鏡検査で異常がなかったとしても、もしスキルス胃がんの不安があるなら、半年
後などにX腺による検査を申し込み検査してもらうと良いでしょう。
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定期的なレントゲンでもスキルス胃がんの症状が解る可能性
また、スキルス胃がんの症状の特徴の一つに、胃全体が縮むことがあります。したがって、毎年レントゲンを
撮り、過去のレントゲン写真と比較することで発見できる可能性もあります。
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